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歯根のひび割れ!症状と原因・治療法を解説

歯に違和感を感じたことはありませんか。
もしかしたら、歯根にひびが入っているかもしれません。
歯根のひびは、初期症状が分かりにくく、放置すると深刻な事態を招く可能性があります。
今回は、歯根のひびの症状、原因、そして治療法について、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。

歯根にひびが入った時の症状とは

初期症状と見逃しやすいサイン

歯根のひびは、初期段階では自覚症状がないことが多く、気づきにくいのが特徴です。
軽い痛みや違和感、歯がしみるといった症状が現れる場合もありますが、虫歯や歯周病と間違えやすいので注意が必要です。

また、特定の食べ物を噛んだ時だけ痛みが出たり、冷たいものがしみる程度の場合も、歯根にひびが入っている可能性があります。
これらの症状は、軽微なため、放置しがちですが、早めの受診が大切です。

症状が進行した場合の兆候

症状が進行すると、痛みが増強し、持続時間が長くなります。
特に、噛むと強い痛みが生じたり、何もしていない時でもズキズキとした痛みが続くようになります。

また、歯茎が腫れたり、出血したり、膿が出ることがあります。
歯がぐらつくようになったり、噛み合わせが悪くなるといった症状も現れる可能性があります。
これらの症状が現れた場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。

放置によるリスクと緊急性の理解

歯根のひびを放置すると、細菌感染を起こし、歯槽膿漏(歯周病)が悪化したり、歯の根元の骨が溶けてしまう可能性があります。
ひびが大きくなると、歯が抜けてしまうこともあります。

また、放置することで、治療が複雑化し、治療期間が長引いたり、治療費が高額になる可能性もあります。
痛みや腫れといった症状がなくても、歯根のひびが疑われる場合は、早期の診断と治療が重要です。
早期発見・早期治療が、歯の保存率を高めることに繋がります。

歯根のひびの原因を探る

外傷による歯根破折

交通事故やスポーツ中のケガなど、強い衝撃が加わることで歯根にひびが入ることがあります。
転倒して顔面を強打した場合も、歯根破折のリスクが高まります。
外傷による歯根破折は、激しい痛みを伴うことが多く、すぐに歯科医院を受診する必要があります。

長年の負担の蓄積

歯ぎしりや食いしばりなどの癖、硬いものをよく噛む習慣、噛み合わせの悪さなどによって、歯に長年負担がかかり続けると、歯根にひびが入る可能性があります。
これらの習慣は、歯に大きなストレスを与え、徐々に歯根を弱らせていきます。

歯ぎしりや食いしばりの影響

歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに歯に強い力が加わるため、歯根破折のリスクを高めます。
特に、就寝中の歯ぎしりは、長時間歯に負担がかかるため、注意が必要です。
ストレスや睡眠不足も、歯ぎしりや食いしばりの原因となるため、生活習慣の見直しも大切です。

その他の要因

虫歯や歯周病などによって歯が弱くなっている場合も、歯根破折のリスクが高まります。
また、神経を取った歯は、強度が低下しているため、破折しやすい傾向があります。
加齢による歯の老化も、歯根破折の原因の一つです。

歯根にひびが入ったときの症状への対処法と治療

初期段階の治療

初期段階では、ひびの程度が軽微なため、保存治療が可能な場合があります。
具体的には、歯の表面を修復する処置や、ひびを接着剤で固定する処置などが行われます。
症状が軽いうちは、経過観察を行う場合もあります。

症状進行時の治療選択肢

症状が進行し、痛みや腫れなどが強くなっている場合は、根管治療が必要になる場合があります。
根管治療とは、歯の神経を取り除き、歯の内部を消毒・清掃して、詰め物をする治療です。
ひびが大きく、歯を保存することが困難な場合は、抜歯が必要となることもあります。

抜歯が必要となるケースと代替治療

歯根のひびが大きく、歯を保存することができない場合は、抜歯が必要となります。
抜歯後には、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの代替治療が考えられます。
それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあるため、医師とよく相談して、最適な治療法を選びましょう。

治療後のケアと予防策

治療後も、適切なケアと予防策を行うことで、再発を防ぐことができます。
毎日の丁寧な歯磨き、デンタルフロスの使用、定期的な歯科検診が重要です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、マウスピースを使用するなど、予防策を取り入れることが大切です。
硬いものを噛む習慣がある場合は、柔らかいものを中心に食事をするように心がけましょう。

まとめ

歯根のひびは、初期症状が分かりにくく、放置すると歯を失う可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
初期症状としては、軽い痛みや違和感、しみるといった症状があります。
進行すると、強い痛み、歯茎の腫れ、出血、膿などが現れます。
原因としては、外傷、長年の負担、歯ぎしり、食いしばり、虫歯、歯周病などが挙げられます。

治療法としては、保存治療、根管治療、抜歯などがあり、症状やひびの程度によって適切な治療法が選択されます。
治療後も、丁寧な口腔ケアと定期的な歯科検診を続けることで、再発を予防することが大切です。
歯の健康に不安を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。