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歯のひびは自然治癒できる?原因と放置のリスクを解説

歯のヒビは、加齢や歯ぎしり、差し歯など様々な原因で起こる可能性があります。
歯のヒビは自然に治癒できるのか、放置するとどうなるのか、どうすればいいのか、不安に感じているかもしれません。
この記事では、歯のヒビの原因、放置のリスクを解説し、適切な対処法を解説します。

歯のひびはなぜ?原因と症状をチェック

歯のヒビは、見た目では分かりにくいですが、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。
まずは、歯のヒビの原因と症状について詳しく見ていきましょう。

1: 年齢によるもの

加齢によって歯は自然と弱くなり、ヒビが入ることがあります。
これは、歯の組織が老化し、強度が低下するためです。

2: 歯ぎしり・食いしばりによるもの

睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、強い力が歯にかかり、ヒビが入ったり、歯がすり減ったりするリスクが高まります。

3: 差し歯など歯の耐久性によるもの

虫歯治療などで歯に被せ物や詰め物をしている場合、その部分が強度が弱くなり、ヒビが入ることがあります。

4: 衝撃によるもの

転倒やスポーツなど、強い衝撃が加わることで、歯にヒビが入ることがあります。

歯のひびは自然治癒できない

歯のひびは自然治癒はできません。
放置すると、虫歯や神経の炎症、最悪の場合抜歯になる可能性があります。
症状や原因によって、適切な治療法が異なります。

放置することで何が起きるのか

歯のヒビは、放置すると以下のリスクがあります。

・虫歯のリスクが高まる
歯のヒビは、エナメル質が欠損している状態です。
エナメル質は、歯の表面を覆う最も硬い組織で、外部からの刺激から歯を守っています。
しかし、ヒビが入ると、エナメル質が欠損し、象牙質が露出してしまいます。
象牙質はエナメル質よりも柔らかく、虫歯になりやすい組織です。
そのため、歯のヒビは、虫歯のリスクを高める要因となります。

・神経の炎症を起こす
歯のヒビが深くなると、神経にまで達することがあります。
神経にまで達すると、冷たいものがしみる、温かいものが痛い、噛むと痛いなどの症状が出ます。
また、神経が炎症を起こすと、膿が溜まって歯が腫れることもあります。

・抜歯になる可能性がある
歯のヒビが放置され、虫歯や神経の炎症が悪化すると、最終的には抜歯が必要になることもあります。

治療法

歯のヒビの治療法は、症状や原因によって異なります。

・経過観察
ヒビが浅く、痛みなどの症状がない場合は、経過観察を行うこともあります。
定期的に歯科医院を受診し、状態を診てもらうことが大切です。

・ナイトガード
歯ぎしりや食いしばりが原因でヒビが入っている場合は、ナイトガードの作製・装着が有効です。
ナイトガードは、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりを防ぐためのマウスピースです。

・レジン充填
歯のヒビが小さく、神経に達していない場合は、レジン充填で修復することができます。
レジンは、歯の色に近い樹脂で、ヒビを埋め、強度を回復させることができます。

・根管治療
ヒビが深く、神経に達している場合は、根管治療が必要になることがあります。
根管治療は、神経を取り除き、根管を洗浄・消毒し、充填材で封鎖する治療法です。

・抜歯
ヒビが大きく、歯が割れてしまっている場合や、根管治療が不可能な場合は、抜歯が必要になることもあります。

まとめ

歯のヒビは、加齢や歯ぎしり、差し歯など様々な原因で起こり、放置すると虫歯や神経の炎症、最悪の場合抜歯になる可能性があります。
症状や原因によって、経過観察、ナイトガード、レジン充填、根管治療など適切な治療法が異なります。
早期に歯科医院を受診し、専門医のアドバイスに従うことが大切です。
歯の健康は、人生の質を大きく左右するものです。
自分の歯を大切にし、健康な状態を維持するためにも、定期的な歯科検診をおすすめします。