歯のギザギザは、永久歯が生えたばかりの頃に見られる切縁結節(マメロン)によるものや、歯並びや噛み合わせの悪さ、食生活の変化などが原因となることがあります。
ギザギザの歯は見た目が気になるだけでなく、歯の健康にも影響を与える可能性があるため、適切な対処法を知ることが大切です。
この記事では、歯のギザギザの原因と対処法について詳しく解説します。
ギザギザの歯でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯のギザギザの原因
1:切縁結節(マメロン)
生えたばかりの永久歯には、先端に3つのでっぱりがあります。
これを切縁結節(マメロン)と呼びます。
切縁結節は、上下の歯が噛み合うことで徐々にすり減っていくのですが、歯並びや噛み合わせが悪いと、いつまでも残ってしまうことがあります。
2:食生活の変化
現代の食生活では、食べ物をやわらかく調理したり、小さくカットして食べることが多くなっています。
そのため、前歯を使う機会が減り、切縁結節がすり減りにくくなっているのです。
また、食べ物をあまり噛まずに飲み込む癖のある人も、同様の理由でギザギザが残りやすいと言われています。
3:歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりによって、前歯に異常な力が加わると、歯がギザギザに削れてしまうことがあります。
ストレスや睡眠不足などが原因で、無意識のうちに歯ぎしりをしている人は要注意です。
4:酸蝕症
酸性の飲食物を摂り過ぎると、歯のエナメル質が溶けてしまう酸蝕症になることがあります。
レモンなどの柑橘類、梅干し、赤ワイン、コーラなどが原因となります。
酸蝕症が進行すると、象牙質が露出し、神経が死んでしまうこともあるので注意が必要です。
5:歯の欠け
前歯は非常に薄いため、硬い物とぶつけるなどして欠けやすくなっています。
欠けた部分がギザギザになることで、見た目が気になるだけでなく、歯の健康にも悪影響を与えます。
ギザギザの歯の対処法!歯は削る?
1:衝撃からの保護
歯は衝撃に弱いため、できるだけ強い衝撃を与えないように注意しましょう。
スポーツをする際はマウスガードを着用するなど、歯を守る工夫が大切です。
2:酸蝕症の治療と予防
酸蝕症になってしまった場合は、歯科医による治療が必要です。
予防するためには、酸性の飲食物を控えめにし、飲食後はすぐに歯を磨くようにしましょう。
3:マウスピースの利用
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、マウスピースの使用が効果的です。
自分の歯型を取って作るオーダーメイドのマウスピースなら、ぴったりとフィットして歯を守ってくれます。
4:ラミネートべニアの適用
ギザギザの歯を修復する方法として、ラミネートべニアを貼る治療法があります。
歯の表面を少し削り、セラミック製のべニアを貼り付けることで、見た目を改善できます。
ただし、健康な歯を削るデメリットもあるので、慎重に検討する必要があります。
5:歯の先端部を削る方法とリスク
歯のギザギザの部分だけを削る方法もありますが、一般的な治療法ではありません。
先端部分を削ると知覚過敏を起こしたり、歯の神経を除去しなければならなくなるリスクがあるためです。
まとめ
歯のギザギザは、切縁結節や歯並びの悪さ、食生活の変化、歯ぎしりなどが原因で生じます。
放置すると見た目が気になるだけでなく、歯の健康にも悪影響を与えるため、早めの対処が大切です。
対処法としては、衝撃からの保護、酸蝕症の予防と治療、マウスピースの利用、ラミネートべニアの適用などがあります。
ただし、歯の先端部を削る方法は、リスクが高いため推奨されません。
ギザギザの歯でお悩みの方は、まずは歯科医に相談することをおすすめします。
適切な治療法を選択し、健康的な歯を維持していきましょう。