奥歯が割れており、痛みはなくても放置して大丈夫なのか不安を抱えている方は、すぐに歯医者に行きましょう。
放置するとさらにひどい症状になり、痛みが出てくる恐れがあります。
この記事では、奥歯が割れた場合の症状、放置した場合のリスク、そして適切な治療法について解説していきます。

奥歯が割れた時の症状

奥歯が割れる、いわゆる「歯根破折」は、放置すると深刻な事態に繋がる可能性があります。
初期症状は些細なものですが、時間と共に悪化し、最終的には抜歯に至るケースも少なくありません。

1:神経がある歯の場合

初期症状：歯がしみたり、噛むとズキッと痛んだりします。
進行した症状：何もしなくてもズキズキ痛んだり、冷たいものがしみるなどの症状が出ます。

2:神経がない歯の場合

初期症状：破折部から細菌が入り込み、歯肉が腫れたり、膿が出たりすることがあります。
進行した症状：噛むと違和感がある、歯肉が腫れる、膿が出るなどの症状が現れます。

奥歯が割れた時の治療法

奥歯が割れた場合の治療法は、歯の破折の程度や場所、歯の根の状態などによって異なります。
基本的には、歯を残せる方法を第一に考えますが、場合によっては抜歯も視野に入れる必要があります。

歯を残せる場合は歯冠長延長術

歯ぐきを切除して、残っている歯を上に引き上げ、その上に被せ物をする治療法です。
歯根破折が比較的浅い場合に有効です。
ただし、適用できる条件が限られているため、必ずしもこの方法で歯を残せるわけではありません。

歯を残せない場合は抜歯

歯根破折が深く、歯を残すことが難しいと判断された場合は、抜歯となります。
抜歯後は、インプラントやブリッジなどの治療によって、失った歯の機能を回復させることができます。

奥歯が割れた場合、放置すると、細菌感染による炎症が広がり、歯を支えている骨が吸収されてしまうことがあります。
そうなると、周りの歯にも悪影響を及ぼし、最終的には他の健康な歯を失う可能性も高まります。

まとめ

奥歯が割れた時は、たとえ痛みを感じなくても放置せずに、歯科医院を受診することが大切です。
早期に治療を開始することで、歯を残せる可能性が高まります。
歯根破折は、適切な治療を行えば、多くの場合、元の状態に近い機能を取り戻すことができます。
しかし、放置すると、歯の喪失や周りの歯への悪影響など、深刻な事態に繋がる可能性があります。
もし奥歯が割れたと感じたら、すぐに歯科医院を受診し、適切な治療を受けてください。